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ご家族様の日常・記念日の出張撮影サービス
Photoletter itsumo(フォトレターいつも)の撮影担当ターナーこと諏訪です
http://photoletteritsumo.jp/
コロナで正直、心が腐りかけていた自分
NICU 命の授業 ~小さな命を守る最前線の現場から~
豊島勝昭 (著)
月に一度、ボランティアで訪問しファミリーフォトを撮影させてもらっている神奈川こども医療センターNICUの担当医である豊島先生が子供たちに向けて講演している内容が本になり発売されました
いつもの先生の語り口調で書かれているので・・・とってもわかりやすい普段活字を読むことに抵抗がある方でもきっと、すんなり読めるお勧めの1冊です
↑プロフィール写真正面の顔の写真は恥ずかしくて・・・にしても、若すぎる写真を選んでしまった(笑)
恥ずかしながら、いつもお世話になっているNICUへの応援メッセージと本の表紙写真、本書内数枚の写真を使ってもらいました。
↑新しいNICU施設お披露目会の際の集合写真。久しぶりに脚立に乗り叫んで撮影した1枚ww
書店で見かけたら、良かったらパラパラしてみてください。
で、是非、大切な人と一緒に読んで貰いたいです
家族写真を残すという事。それは存在しているという証明。
写真を撮影して残すという事。
それは、今までの時間を少しだけ振り返る事。
それは、今、この瞬間を様々な感情を持って感じる事。
それは、また明日から一緒に歩いていく力を少しだけ与えてくれる事。
写真を撮影するという事、残すという事を仕事にしている私。
それは、写真が持つ力にやはり魅了されているからだと思います。
私自身、過去の写真を見返すことで、今までの自身や家族の歴史を知り。
だから、今という時間が存在しているのだと、大人になってからすべての日々が当たり前の日常ではないことにも気づきました。
無理に家族写真を撮影することに対して抵抗を感じている人に対して、
「絶対に撮影したほうがいいですよ!」と、価値観を押し付けることは避けたい。
でも、最初で申し上げた通り、私は家族写真を撮影するという事、
残すという事に強い価値を感じています。
写真の力を信じています。
なので、「家族写真を撮影したい。」という想いを抱いているのに、様々な理由や条件、環境によって撮影することを諦めるという選択肢か出来ない現状があるのなら、それは、悲しいし、一緒に実現できるように考えて提案できる自分でありたい。
そんな想いを出張撮影を始めた際に、お話を聞いてくれた様々な方との繋がりの延長に、今回の出会いがありました。
神奈川こども医療センター NICU 担当医の豊島先生。
↑これがプリントされたTシャツを着て撮影しています。NICU内は冬でも汗だくになります(苦笑)
家族が家族になっていく場所。家族が過ごす場所。
先生が聞かせてくれたNICUという場所は、今までの概念を変えてくれました。
ただ、治療だけをする場所ではなく、家族が家族になっていく家族が過ごす空間であること。
家族が過ごす時間を、サポートすること、寄り添う事。
そんなお話を聞くことが出来る貴重な機会にたまたま居合わせることが出来た私。
講演後の交流会で、自身が出張撮影を始めたきっかけや、もし、写真を撮影するという事を望んでいるご家族様が一組でもいるのであれば、力になりたい、何か出来ることを探したい。そう話をした私に、豊島先生が後日連絡をくれました。
そんな出会いから生まれたNICUファミリーフォトイベント撮影。
↑撮影日の1週間前にNICUの入り口に印刷して掲示してもらいます。
撮影はご希望者のみ。撮影の様子を見て当日飛び入り参加大歓迎形式です。
撮影前は念入りに手洗い、機材の消毒、自身も着替えて臨みます。
様々な機材がある関係でストロボ撮影は不可能。
外部から持ち込んだ撮影小物(衣装や小物全般)も使用は出来ない。
そんな条件の中撮影されたテスト撮影の写真を自身で眺めながら何かが足りないと感じ、親友であり撮影もさせて貰っているスクラップブッキングの講師をしている富士村さん(以下カズちゃん)に、相談をしたら快く作品を毎月提供してくれました。
↑季節に合わせて可愛い作品が
写真は掲載OKなご家族様分のみ。
最初は、兄弟面会にもテレビの取材なども前向きな神奈川こども医療センターのNICU。
確かに、先生やNICU卒業生からのオファーを頂きボランティアで撮影をするといっても。
実際に入院生活を送っているご家族様に対して、このイベントはどんな意味を持たせることが出来るのだろうかと不安もありました。
撮影どころではない心境のご家族様もいるかもしれない。
もしかしたら、傷つけてしまう事もあるかもしれない。
でも、そんなこと考え続けていたら同時に「撮影をしてもらいたい」と願ってくれているご家族様にも出会うことが出来ない。
そんなことを考えながら始めた活動も、実は今年で2年目。
今年はコロナの影響もあり、3月を最後に訪問できていないのですが、今も続いています。
↑NICUへ続く院内の廊下に展示してくれています
撮影後、とても喜んでくれるご家族様の笑顔。
ベッド脇に1枚ずつ増えていく家族写真。
看護師の皆様の「こんな笑顔初めて見た」という言葉と笑顔と。
撮影後、直接メールにて、写真のデータを頂けませんか?という問い合わせも。
理由は聞かずに、数枚セレクトに悩んだ写真も含めてデータを送信後、お礼の言葉に涙する日もありました。
「写真は、大切に遺影として使わせていただきます。貴重なソロ写真をありがとうございました。」
改めて、今を残すという尊さと、価値を再認識させられる出来事、物語に沢山沢山出会うことが出来ています。
これからも、出張撮影だから出来ること。
一緒に考えられること。
おこがましいかもしれませんが、私だから出来ることと、写真の力を信じて続けていきたいなと改めて背中を押してくれる1冊となりました。
是非、お子様から大人の方まで、大切な命の存在と「今」という時間を一緒に本を通して感じていただけたらと思います。
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