撮影をしながらいつも、私が大切にしていることがあります。
それは、流れ。自然に見える時間の流れ。
後で見返したときに、被写体が生き生きとその瞬間を「生きていた」記録を。
後で見返したときに、被写体のその瞬間の感情が映し出されているなと感じる瞬間を。
桜の時期に撮影をさせてもらったとある親子のお写真を少し紹介させてください。
ママに抱き着いてまるで赤ん坊の様に泣きじゃくる彼女。
この日は実はお友達と一緒に撮影プランで、この写真が撮影されるまでのほんの数分前まではお友達とそれはそれは、楽しそうに走り回っていました。
撮影はほぼ、終わってて、あとは彼女のソロ写真を数枚撮影したらOKかなと
余裕でママとお話をしていたら・・・おや?
・・・なにやら大きな白い卵が・・・いや、あれ?
・・・モモちゃんだ(笑)
モモちゃん~?どうしたの~?卵から出てきたモモちゃん。
だけど、様子が少しだけ変です。
お友達の姿が見当たりません・・・と思ってたらお友達もなんだか無言でママのところへ。
どうしたのよ~?なにかあったの~?と、瞬間に何かを察知したママがモモちゃんを後ろから抱きしめながらくすぐります(笑)
ママと何やらヒソヒソ内緒話。楽しそうです。だけど、まだ口を閉ざしたまま。
実は、大人が知らない場所で少しだけお友達と喧嘩をしてしまったようでした。
ママに抱きしめられて最初は笑っていたモモちゃんでしたが、思わず泣きだしてしまいました。
この瞬間、シャッターを切る事を辞める時もあります。
でも、この日、この瞬間、私はとても心を動かされてしまいました。
ママのモモちゃんを見つめる視線や表情の優しさに。
事情を聴いたママは、「ごめんね、って言いな~?だいじょうぶだよ」とアドバイス。
この後、大人もびっくりするくらい自然に何事もなかったかのように瞬間で仲直りした彼女たち(笑)なので、その瞬間の写真は撮影できませんでした(笑)
Photoletter itsumoというネームに込められた想いは、こういう瞬間との出会いに再確認します。
少しまだ、ママに甘えたい背は高くてモデルの様に格好よくて可愛いモモちゃん。
見返したときに思わず、ママはクスッと笑ってしまうような「生きている」瞬間。
生きているとは、互いに感情が動いている瞬間。
心から嬉しかったり、楽しかったり、少しだけ悲しかったり、怒ったり。
そんな感情が動いている瞬間を出来るだけ綺麗に第三者として、家族の一員のような目線で。
残して、ママにまずは見せたいなと思いながら撮影しています。
やっぱり私は、誰かが一人だけ映し出されている写真も好きですが。
誰かと誰かが共にその瞬間、空間に存在している事で生まれる瞬間感情を沢山撮影させていただきたいし、そんな人と人が出会い感じあえるからこそ生まれる物語を手紙のように残したいなと思うのです。
少し、自身の感情や立ち位置を整理したくなって感情のまま打ち込んだブログ。
お付き合いありがとうございました
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